ハリウッドは相変わらずのネタ不足だ。この夏も、ハリウッド産の大作映画のほとんどは続編だ。「X-Men」や「Star Trek」、「Teenage Mutant Ninja Turtles」シリーズの新作をはじめ、20年ぶりの続編「Independence Day: Resurgence」や30年ぶりのリメイク「Ghostbusters」がどこまでヒットを飛ばすか注目される。

「Ghostbusters」より
© 2016 CTMG, Inc.
5月20日に封切られるのが、大ヒット携帯ゲームの映画化となる「The Angry Birds Movie」。アクションゲームからうまくストーリーを作り出し、笑いと感動(?)のアニメ映画に仕上げている。同週末には、2014年の映画「Neighbors」の続編となる「Neighbors 2: Sorority Rising」や1970年代のロサンゼルスが舞台の犯罪コメディー「The Nice Guys」(42ページにレビューあり)も公開となる。

「The Angry Birds Movie」より
Angry Birds™ & © 2009 – 2014 Rovio Entertainment Ltd.

「Neighbors 2: Sorority Rising」より
©Universal Pictures

「The Nice Guys」より
© 2016 NICE GUYS, LLC
SFとファンタジーの大作2本のバトル
翌週末には、大作2本のバトルが待ち受けている。「X-Men: Apocalypse」と「Alice Through the Looking Glass」だ。前者は、プロフェッサーXらがまだ若かった頃の話で、シリーズを成功に導いてきたブライアン・シンガーが再びメガホンを執っている。後者は、人気俳優ジョニー・デップが、前作「Alice in Wonderland」よりもさらに仮装に力を入れて“狂った帽子屋”を熱演しているが、監督は前作のティム・バートンから「The Muppets」の映画シリーズで力量を発揮してきたジェームズ・ボビンにバトンタッチ。バートンのダークなイメージとは対照的に、映画「The Muppets」同様、大量のキャラクターがスクリーン中ところ狭しと動き回りながら、突拍子もない映像をこれでもかと繰り出す賑やかな作品になっているようだ。
また、恐らくこの週末で、5月6日に公開後、興行収入トップを死守してきた「Captain America: Civil War」がランク落ちすることになるだろう。
6月の1週目には、ミーガン・フォックスがヒロインを続投する「Teenage Mutant Ninja Turtles: Out of the Shadows」、お騒がせアイドル、ジャスティン・ビーバーをパロった「Popstar: Never Stop Never Stopping」、英国産の感動ラブ・ストーリー「Me Before You」が封切られる。

「X-Men: Apocalypse」より
© 2015 Marvel and Subs. and 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation

「Alice Through the Looking Glass」より
© 2014 Disney Enterprises, Inc.

「Me Before You」より
© Warner Bros. Pictures and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures release.
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