イタリア映画界の巨匠パオロ・ソレンティーノ監督の新作「Youth」は、アート系ヨーロッパ映画が大好きな人にはもってこいの作品。
アルプスの高級ホテルに滞在する引退した有名指揮者フレッドと彼の娘リナ、長年の友人で映画監督のミック、若手俳優ジミーの交流を描くストーリーで、美しい自然と時折挿入される突拍子もない映像、たわいもない会話の中に混在する印象的な言葉で展開する。
筆者はアート系ヨーロッパ映画が不得意なので、劇中、意味もなく(と思う)映し出される中年女性のヌードに「?」マークを抱き、狙ったアート画面に首を振ってしまったが、リナ役のレイチェル・ワイズがマイケル・ケイン扮する父親フレッドの秘密を知る場面にはホロリとし、ミックのミューズ、ブレンダ役のジェーン・フォンダの演技に仰天した。
映画の中盤以降は、それぞれの登場人物のエピソードが交互に紹介されていくが、リナのエピソードが一番面白く、興味深いと思ったのは筆者に年齢が近いからなのだろうか?
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