ジョニデがウザい?!「Alice Through the Looking Glass」(5月27日公開)
文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)
- 2016年7月1日
- 2016年7月号掲載
ハッキリ言おう。筆者はジョニー・デップの演技が嫌いだ。行き過ぎと足りなさのバランスが微妙にずれていて、わざとらしかったりリアル感が足りなかったりするからだ。本作では特にそれが悪目立ちしていた。しかも、メイクは前作よりさらにどぎつく、時にはデーモン小暮と見まごう瞬間もあった。
ストーリーはこうだ。死んだと思っていた家族が生きていると思い始めた帽子屋(デップ)は自分の言葉を友人達が信じてくれないがために病気になり、瀕死の状態になっていた。そんなタイミングでアリスが鏡を通って彼らの世界に戻ってくる。帽子屋の家族の生死を確認するため、「時間」を出し抜いて、時をさかのぼるアリス。やがて彼女は「時間」の残した「過去を変えることはできないが、学ぶことはできる」という言葉の意味を知るのだった。
原作「鏡の国のアリス」と内容は全く違っているが、うまく話をまとめており、アリスが現実世界で経験することと「不思議の国」でのそれが呼応しているのが小気味よかった。
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