「Hope」と「Wish」の使い分けルール
- 2017年1月31日
「Hope」と「Wish」は両方とも「望む」や「願う」を意味し、「〜だったらいいのにな」といった表現をするときによく使われる単語です。一見、両方とも意味は同じようですが、実はそこには微妙なニュアンスの違いがあるんです。今日はその違いについてご説明いたします。
1) Hope
→「可能性がある願望」
一般的に“Hope”は、必ずしも望み通りにはいかないかもしれないが、期待や願望が実現する可能性は十分にあり得る場合に使われます。例えば、週末に友達とバーベキューを予定していて「週末、晴れるといいね」と言う場合は「I hope it’s sunny this weekend.」になります。晴れる可能性は十分にあるので、ここでは“Hope”を使います。
✔ 基本的に“Hope”の後には、現在形の動詞(文章)が続きますが、未来形(will)で表しても間違いではありません。→「I hope it will be sunny this weekend.(今週末、晴れるといいね。)」
✔ 過去形の動詞(文章)が“Hope”の後に続くことはあまりありませんが、何か気になっている状況の成り行きを見守るニュアンとして使うことがあります。→「I hope she made it home safely last night.(昨晩、彼女は無事に帰れたといいのですが。)」
・I hope everything works out.(全て上手くいくといいですね。)
・I hope the beach is not crowded tomorrow.(明日、海が混んでないといいですね。)
・I hope she finished the marathon yesterday.(昨日のマラソン、彼女が完走できたことを願っています。)
2) Wish
→「可能性が低い/不可能な願望」
“Wish”は期待や願望の現実化が難しい、または不可能な場合に使われます。例えば、週末に友達とバーベキューをするはずだったのに、当日は大雨で中止になった場合「I wish it was/were sunny.(晴れていたらな・・・)」といった具合に使います。既に雨が降っており、その雨が止む可能性は低いので、ここでは“Wish”を使います。文法上“wish”の後にフォローするBe動詞は“were”が正しいのですが、最近では名詞に「I/he/she/it」がくる場合は“was”を使うことが一般的になり、会話においてはどちらを使っても問題ありません。
✔ その他、「I wish you a happy birthday.(お誕生日おめでとうございます)」のように、おめでたい出来事を祝ったり、「I wish you every happiness.(ご多幸をお祈りします)」のように、相手の幸運を祈ったりする場合にも“Wish”が使われます。基本的に「I wish you _____」のパターンになります。
【未来の話をする場合】
「wish」+「would」+「動詞」
→ I wish he would stop smoking.(彼タバコを止めてくれるといいのにね)
「wish」+「could」+「動詞」
→ I wish you could come with us.(私たちと一緒に来れたらいいのにね)
【現在(現時点)の話をする場合】
「wish」+「過去形」
→ I wish I spoke Chinese.(中国語を喋れたらいいのにな。)
「wish」+「過去進行形」
→ I wish it weren’t/wasn’t raining right now.(雨が降ってなければよかったのにな。)
【過去の話をする場合】
「wish」+「had」+「過去分詞」
→ I wish I had studied harder.(もっと頑張って勉強すればよかった。)
「wish」+「could have」+「過去分詞」
→ I wish I could have been there.(そこにいれたらよかったのにな。)
・I wish I could understand what he’s saying.(彼が言っていることを理解できたらいいのにな。)
・I wish I had a lot of money.(お金持ちだったらいいのにな。)
・I wish I had an older brother.(お兄ちゃんがいたらよかったな。)
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