背負い投げの嵐!! 「John Wick: Chapter 2」

文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)

© Lionsgate Entertainment Inc.

 「キアヌ復活!」「最高のアクション映画!」と諸手を挙げて喜んだ「John Wick」は、「続編を絶対に作ってほしい」と強く願った珍しい作品だった。そんな筆者(と多くのファン)の期待に応え、第2弾が登場!! 前作を上回るアクションに次ぐアクションがこれでもかと繰り出し、観る者を大いに湧かす。特に本作では、ガン・アクションだけでなく、主人公ジョン(キアヌ・リーブス)が鮮やかな背負い投げを次々とキメて敵を倒していくのも見どころだ。監督は前作同様、チャド・スタエルスキー。映画「Matrix」シリーズでキアヌのスタント・ダブルをこなし、数々の映画でスタント・コーディネイターとして活躍してきた人物だ。ブルース・リーの拳法ジークンドーのインストラクターという経歴を持つ彼のマーシャル・アーツを知り尽くしたアクションが見応え抜群なのも納得だ。

本作の人気の秘密は、他にもある。ジョンの亡き妻(年若いギャルではないのも嬉しい)への愛がすべてのきっかけという設定なので、傷心を抱える彼の悲しみが観客の共感を呼ぶのだ。

ちなみに、アクションをかっこよくこなすキアヌは、「ぼくのは映画カンフーだよ。パンチはごまかせるけど背負い投げは無理。実際に投げたけど相手が自分で投げられてくれるからできた。実生活では無理だね」とインタビューで舞台裏を明かした。

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はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

ライタープロフィール

島根県松江市出身。映画ジャーナリスト・神主。NHKなどのアナウンサーを経て、映画・TV記者に。取材したセレブはのべ5000人以上。スターのインタビューや写真を全世界の媒体に配信する通信社Hollywood News Wire Inc. を経営 (一部をWhatsUpHollywood.comに掲載。動画インタビューはUTBでも放送中!!)。ハリウッドと日本の架け橋としてHollywood-PRを立ち上げ、PR・マーケティング、コンサルタントとしても活動中。
実家が神社(出世稲荷神社)なので神主の資格を持つ。島根県ふるさと親善大使「遣島使」。著書:TV『24』公式解説本『メイキング・オブ 24-TWENTY FOUR-』(竹書房)

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