「Thanks to」が皮肉や嫌味になる?
- 2017年4月25日
多くの方は「Thanks to」は感謝の意を示すフレーズとして用いているかと思いますが、実はアメリカ人の日常会話では全く逆にネガティブな意味合いとしても使われていることはご存知でしょうか?今日のコラムでは、良い意味と悪い意味それぞれの用法について説明しようと思います。
1) Thanks to _____.
→「〜のおかげで」
「Thanks to _____」は「〜のおかげで」を意味し、何か良い結果や好ましい状態をもたらすきっかけになった人や物事に感謝の気持ちを示すときに用いられます。ただし「皆さんのおかげです」と言う場合は、何に感謝しているのか具体的な理由を述べる必要があり「Thanks to everyone」だけでは不自然。例えば「皆さんのおかげで、無事マラソンを完走できました。」は「Thanks to everyone I was able to finish the marathon.」になります。
✔ 感謝する対象は、人に限らず物・サービス・会社などでもオッケー。
・Thanks to Eddie I found my wallet.(エディーさんのおかげで財布が見つかりました。)
・Thanks to LINE I can keep in touch with all my friends in Japan.(LINEのおかげで、日本に住んでいる友達と連絡を取り合うことができます。)
2) Thanks to _____.
→「〜のせいで」
アメリカ人の日常会話では上記1)とは全く逆に、ネガティブな意味として用いられることもよくあります。何か悪いことが起きた原因やきっかけに対し皮肉の意味合いを込めて「〜のせいで」と表現する場合にも使われます。いわゆる嫌味ですね(笑)。例えば、友達がグズグズしていたせいで終電を逃した場合、「Thanks to you we missed the last train.(あなたのせいで終電を逃しました)」と言います。
・We were late to dinner thanks to Andrew.(アンドリューのせいで夕食に遅れた。)
・Thanks to him we are locked out. He left the keys in the car.(彼のせいで締め出されたよ・・・車の中に鍵を入れっぱなしにしたから。)
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