DAY 7
最終日、キューバを振り返る
社会主義のキューバは、 米はこれ、洗剤はこれ、制服はこれと、全て政府が決めた1品種1種類のものしか存在しない。メディアは国営放送の4チャンネルと国営新聞『グランマ』のみ。自由は少ない。しかし、限られた配給の中で食事を楽しみ、ネットはなくとも楽器で音楽を奏でて朝まで踊り、歌って笑う。 シンプルな生活の中で楽しみを見つけ、家族と共に過ごす時間を何よりも大切にしている人々の暮らしはとても幸せそうで、国の発展とは何なのかと疑問を投げかけられた。
しかし、 若者はwifiを求め公園に群がって携帯に夢中になり、街中ではアメリカのヒットミュージックが聞こえてくる。これまで閉ざされていた重い扉が開かれ、次世代のパワーが沸々と湧き上がっているのも確かに実感した。この国は変わる。私はそう思う。スマホを置いて、ネットを切って。目を合わせ、音楽を感じ、手と手を繋いで踊る。どの生活が良いかなど、誰にも決められない。だが、来て感じて人々と交わってみないと分からないことが山程あった。現代の生活にあり過ぎるものを教えてくれて、自分の欲深さを思い知らせてくれる、魅惑の異国キューバ。「今」行くべき国だ、間違いなく。
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