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RHEON U.S.A.
アメリカのビジネスは、今
- 2019年1月14日
今、アメリカのビジネスシーンはどうなっているのだろう?
困難をどう乗り越えたのか。成功の鍵はどこにあるのか。
キーパーソンに、アメリカでのビジネスのヒントを聞いた。
カリフォルニア州アーバインにオフィスを構える食品自動生産機械の販売会社RHEON U.S.A.のプレジデント原田一宏さんに話を聞いた。
ビジネスの詳細
日本から仕入れた食品自動生産機械の全米、カナダ、中南米での販売とサービスを担当しており、ライン生産型と饅頭の様に中にものを包む包餡機の大きく分けて2種類のタイプを扱っています。事務所とラボを併設した拠点をカリフォルニア州とニュージャージー州に設け、お客様に製品と出来上がった商品を直接御覧いただける環境を作っています。
アメリカへの進出
研究所としてニュージャージーに進出したのが始まりで、米国法人の設立は1974年に遡ります。パンの製造機メーカーという印象が強いかとは思いますが、中華まんや飲茶のような商品の生産現場でも弊社の機械が活躍しています。特に近年は、アメリカのアジア・中国系の人口が増加していることもあり包餡機のニーズが急激に増え売上も年々伸びています。
アメリカでは機械の実演を行うセミナーの開催や展示会への参加を積極的に行い、弊社のプロダクトを知っていただく機会を増やす取り組みを行っています。来年はIBIE (International Baking Industry Exposition) という3年に一度行われるベーカリー向けの大きな展示会が9月にありますので、そこに向けても準備に力を入れています。特にこの広いアメリカでは、お客様が一同に集まる機会を活用することがビジネスを拡大していくためのポイントとなるのではないでしょうか。
日米のビジネスの違い
計画性の違い
日本では行うと決めたプロジェクトは実行されることがほとんどですが、アメリカでは行われなかったり実行されるまで1年かかったりということがよく起こります(笑)付帯設備の遅れや認可に時間がかかるのが常ですので、先の計画がきちんと見えない部分がありますね。遅れが出てしまうのは仕方がないと大きくかまえ、常に現場とコンタクトを取るように心がけ正確な情報を細かく得られるようにアップデートを欠かさないようにしています。
新しいものに飛びつかない
ニューヨークやロサンゼルスのような都市は新しいものを試すことが好きなカルチャーですが、新しいものを好む地域は実はアメリカでは多くありません。特に中部地区は保守的で、アメリカ人のステレオタイプで考えられがちな「メインはピザ、お菓子はシンプルなチョコチップクッキー」が当てはまるような地域性がありますね。日本の場合は消費者も新しいものを好みますので常に新しい商品提案を行いますが、アメリカはその点が難しい部分です。しかし、今後マーケットを広げていくためにもセミナーや展示会で新しい商品を紹介していき、すぐには実らないとしても徐々に徐々に市場に浸透していくように尽力しています。

技術スタッフの皆さん
アメリカのターゲット
オフィスを構える西・東海岸はもちろん注力していますが、それ以外ではテキサスとフロリダに力を入れています。理由としてはヒスパニック系の人口が多いこと。エンパナーダというパンの中に肉が包まれているものや、日本のメロンパンに似たコンチャというパンなど弊社製品の活躍の場が多いマーケットですので、スペイン語が話せるスタッフを採用したりテキサスの展示会に出展したりと活動を強化しています。

包餡したてのエンパナーダ
アメリカ進出者へのアドバイス
日本のそのままのやり方ではなく、日米のお互いの良いところを混ぜたような提案や日本にしかないものを打ち出す方法など、変化を加えることは大切です。しかし、日本の礼儀正しさや物事をきっちりと行う部分は残すべきだと思うので、変化させるものとそうでないものを整理するといいですね。また、アメリカは広いので自分一人頑張っても成り立ちません。各テリトリーでそれぞれがバラバラに力みすぎるのではなく、現地のスタッフと協力しながらチームとしてアメリカ全体をカバーしていくことがポイントではないでしょうか。
今後について
日本だけでなくアメリカの食品業界の中でも「レオン」の名を誰もが知っているような企業になれるよう、また弊社の技術力の高さ、サービスの良さを広めレオン機で作られた製品をさらに増やしアメリカの食文化に貢献できればと思っています。今後もお互いの仕事をリスペクトし合いチームワークで前に進んでいきたいです。
RHEON U.S.A.
■ホームページ:www.rheon.com
■住所:2 Doppler, Irvine, California 92618, U.S.A.
■電話:949-768-1900
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