日本人っぽい英語を脱却する「It would be」の使い方

「~できたらいいのにな・・・」と表現する際、“wish”を使って文章を考える人が多いと思いますが、ネイティブは“It would be nice”を使って願望を伝えることがよくあります。今日は、ネイティブが日常会話でよく使う“It would be nice”の意味と使い方をご紹介します。


“It would be nice to 〜”は「〜だといいな」や「〜できたらいいな」を意味する表現です。海が大好きな人が海岸沿いにある家を見ながら、“It would be nice to live by the beach one day.(いつか海の近くに住めたらいいな)”のように自分の夢や願望をさりげなく呟く状況で使われることもあれば、“It would be nice to go to Europe together this year.(今年、一緒にヨーロッパ旅行にいけたらいいね)”のように、相手に間接的に提案をするような状況で使うこともできます。

・It would be nice to have a big car like this.
(こんな大きな車があったらいいな)
・It would be nice to see you this weekend. Let me know if you can make it.
(今週末、あなたに会えたら嬉しいな。来れるなら連絡して)
・It would be nice to take a year off from work and travel the world.
(仕事を1年間休んで、世界中を旅行できたらいいな)

「もし〜ならいいのですが」や「〜なら幸いです」のように、丁寧に依頼や申し出をするときは“It would be nice if you could 〜”の形式が使われます。例えば、ホテルにチェックインする際、ホテルのスタッフが「海が見えるお部屋に空きがないか確認しましょうか?」と気遣ってくれた際に「そうしていただけるとありがたいです」と返答するときは、“It would be nice if you could do that.”のように言います。日常会話ではniceの代わりにgreatもよく使われます。

・It would be nice if you could help out tonight.
(今夜手伝ってくれたら嬉しいです)
・It would be nice if you could join us for dinner tomorrow.
(明日、一緒に食事に参加していただけたら嬉しいです)
・It would be great if you could take care of my cat while I’m traveling.
(私が旅行している間、猫の面倒を見てもらえると嬉しいです)

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Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

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