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Howdy Y’all !!!
- 2021年12月29日
皆さんクリスマスは楽しく過ごされましたか? 今年のダラスは12月に入っても暖かい日が続き、途中急に寒さが厳しくなりましたが年末に向かって暖かい気温が続いています。オミクロンが発見されて感染者数が伸びていることを考えると相変わらずのコロナ禍ではありますが、2020年には家族で過ごせなかった方も多くいた中、2021年はクリスマスムード満載な感じでした。もちろん外出を控えている人は見受けられましたが、各シティホール前にはクリスマスツリーが飾られ、家々のクリスマスライトも綺麗に輝き、ショッピングモールも週末はかなりの人混みでした。今年は昨年よりも多く友人たちからのクリスマスカードも届き、皆さん親戚や友人たちと楽しいクリスマスを過ごしたようです。
2020~2021年のコロナ禍でオンライン・バーチャルでの仕事が増えた方たちが、2021年度に入って会社からの通勤圏内外にお引っ越ししたことにより、全米各地で物件金額が上昇しました。驚いたことにハワイにもベイエリアからの移住者がかなりいたようで、すでに高額な土地がさらに高騰したとハワイのエージェントから聞きました。ダラスもLAやベイエリアから移動して来た方たちが多く、物件金額がかなり上がり、今までは35万ドル前後で購入できていた物件が45~50万ドル以上になりました。新築も2020年の年末から比べると10~15万ドルの値上がりですので、物件購入もままなりません。他州から来た方たちですぐに物件購入できず、アパート・一軒家を借りた方たちが増えた結果、賃貸物件の金額も昨年度比20%以上となっています。
賃貸物件・売買物件どちらも例年2月に入ってから家賃が上がる傾向があったのですが、2021年は夏頃にぐっと賃貸家賃が高くなり、その後もあまり値下りせず11月になった辺りで少し落ち着きました。ただし、賃貸の家賃上昇は物件購入できなかった方たちが借り始めたからだけではありません。ミレニアム世代は一軒家よりも賃貸物件を好むようで、2020年から2021年の賃貸増加率は7%も増えています。ミレニアム世代は学生ローンを抱えている人も多く、住宅価格の高騰やインフレと金利の上昇により、戸建て購入の頭金を貯めることが難しくなっているのも一因だと思われます。ダラスエリアは相変わらずアパート建築ラッシュが続いていますので、賃貸物件高騰ももう少ししたら落ち着くかと思います。ミレニアム世代もファーストハウスとして購入できるタウンハウスの建築が増えてきますので、今後は物件購入率が増えて行くかと思います。
ダラスの発展を考えると人口増加は望ましいことですし、各州から大学院卒がJ.P.Morgan等の銀行系やState Farmのような保険会社に採用されていること、新規のレストラン業務が増えていることを考えると、各企業のHQが今後も続々とダラスに移転してくると思われます。アイアンシェフのゴードン・ラムジーの本社もIrvingに移転が決まりました。日本食レストランも新規開店が増えています。2022年は経済が好調になることを祈っています。皆さんも良い年をお迎えください。
ちなみに私が冒頭で「Howdy Y’all!!!」と書いたのは、テキサン(テキサス地元民)が言う「Hello, Everybody!」もしくは「How do you do? Everybody?」のテキサス訛りです。「Y’ALL Come Back」と最後に言うことも多いのですが、こちらは皆さん、ぜひテキサスに帰って来てくださいねという意味です。
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