シリーズアメリカ再発見㊱
Old is New… フロリダ デイトナビーチ

文&写真/佐藤美玲 (Text and photos by Mirei Sato)

Boardwalk / ボードウォーク

 デイトナビーチへ戻る。人出が一番見込める、木の桟橋、「ボードウォーク」へ行ってみた。
 観覧車やジェットコースター、絶叫系のアトラクション。モーテルに、土産物屋。フロリダの多くのビーチリゾートに共通することだけれど、ここも、盛りを過ぎた避暑地、という印象が否めない。
 それでも夏の土曜の夜、9時から花火が上がるというので、若者たちが繰り出してきた。といっても、ドリンク片手に砂浜を歩いたり、桟橋の欄干に立ち止まったりする程度。のんびりとしたものだ。
 水着メーカーのジャンセンのシンボル、「ダイビング・ガール」が、水着屋らしき店の屋根に「飛んで」いる。1965年からここにあるらしい。ワンピースのデザイン、色合いといいセクシーさ加減といい、古い……。が、なぜか目が離せない。
 デイトナビーチの沿岸は、ウミガメが巣作りする場所として保護されている。特に5〜10月は産卵期で、ホテルやコンドミニアムも海岸への直接照明は禁止されている。出産子育て中のウミガメを刺激しないように、という配慮だ。
 だから、これぐらい、のんびり静かがちょうどいいのかも知れない。砂浜でカーレースが行なわれていた時代には、ずいぶん多くのウミガメが犠牲になったとも聞いたし……。
 ポーン、ポーンと、紫や赤の花火が舞う。その音を遠くに聞きながら、こんな「色あせた」休日も、悪くないなと思った。


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