「Want to」を「〜したい」と覚えてしまうと・・・

ちょっとした違いなんですが、会話における「want to」の捉え方が、どうも日本人とネイティブとの間でギャップがあるようです。「Want to」=「〜したい」という固定概念を持ってしまうと、ネイティブとの日常会話で「あれ?」と腑に落ちないシチュエーションを多々経験することになるでしょう。今回は日本の方にあまり馴染みがないと思われる「want to」の使い方を紹介します。


1) Do you want to _____?
→「〜してくれない?」

多くのアメリカ人は、人に何か頼み事や依頼をする時に「Can you _____?」と同じニュアンスで「Do you want to _____?」と表現します。例えば、友達に「ピザを注文してくれない」とお願いをする際、「Do you want to order the pizza?」と言い、ここでは「ピザを注文したいですか?」と尋ねているわけではなく、ピザを注文をするようにお願いすることを意味します。

✔ 基本的に友達同士で使われるカジュアルで砕けた質問の仕方です。

・Do you want to order the beers while I find us a table?(私が空いている席を探している間に、ビールを注文してくれない?)
・Do you want to pick up John? I’ll get Peter.(私はピーターを迎えに行くので、君はジョンさんを迎えに行ってくれる?)
・Do you just want to meet tomorrow? It’s already getting late.(もう遅なったし、会うのは明日にせーへん?)

2) Do you want me to _____?
→「〜しましょうか?」

このフレーズは、自分から相手に「私が〜しましょうか?」と提案や申し出をするときに使われます。「Would you like me to」や「Should I / Shall I」よりカジュアルな響きがあります。例えば、友達に「(私が)ピザを注文しようか?」と尋ねる場合、「Do you want me to order the pizza?」になります。

✔ 多くのネイティブは「Do」の部分を省いて「You want me to_____?」と質問する。

・Do you want me to make reservations?(予約を入れようか?)
・Do you want me to help you?(手伝おうか?)
・You want me to drop you off at the station?(駅まで送ろか?)

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Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

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