このパターンを覚えておけば「Could」は使いこなせる!
- 2019年7月5日
「Could」と言えば、「Would」に並び、多くの日本人がその用法に悩まされているのではないでしょうか?そこで今回は、日常会話において最もベーシックとも言えるcouldの用法をご紹介しようと思います。(Wouldの用法については、「Would」の活用法(総まとめ)をご覧ください。)
1)何かをするための能力が過去にあった
基本的にCouldはCanの過去形として使われ、「(昔は)〜をこなす能力を持っていた」や「(以前は)〜が可能であった」などの意味として使います。例えば、「20代の頃は、マラソンを4時間以内には走れた。」は「In my twenties, I could run a sub 4 hour marathon.」と言うことができます。また、「I couldn’t go to karaoke because I was busy with work.(昨日は仕事が忙しくてみんなとカラオケに行けなかった)」のように、「(過去に)〜することができなかった」と言いたい場合に否定形(couldn’t)にして用いるのも一般的です。
(10年前は、徹夜をしても翌日も全然平気でした。)
・Back in the day, you could go watch a movie for under 10 bucks.
(昔は10ドル以下で映画がみれました。)
・We couldn’t go to Hawaii because our kid got sick.
(子供が病気になったのでハワイに行けませんでした。)
2)丁寧に許可を求める・依頼する
相手に何か許可を求める時、または依頼をする時に、canの代わりにcouldを用いることで、Canよりも丁寧な響きになります。そのことから、フォーマルな場ではcanよりもcouldを用いられる傾向があります。例えば、会社の上司に「明日休暇を取ってもいいですか?」と許可を求める時は、「Could I take the day off tomorrow?」、レストランの店員に「すみません、トイレはどこですか?」お聞く場合は、「Excuse me. Could you tell me where the restroom is?」のように言います。
(私の友達をパーティーに誘ってもいいですか?)
・Could you pass me the salt and pepper?
(塩と胡椒を取ってもらえる?)
・Could you do me a favor? I need a ride to the airport tomorrow.
(お願いがあるのですが、明日、空港まで車で連れて行ってほしんだけど。)
3)可能性を示す
Couldは、ある可能性を示す時にも使われます。mightやmaybeと同じ役割を果たし、過去の可能性でなく、現在または未来の可能性を示します。例えば、テーブルの上に誰かの携帯が置いてあって、それを見つけた友達が「この携帯誰のだろう?」と聞いてきたら、「That could be Tommy’s.(それトミーのかも)」と言うことができます。また、仕事で転勤になる可能性があることを同僚に伝える際に、「I could end up in New York next year.(来年はニューヨークに移動になるかも。)」のように表現することもできます。
その他、「We could go watch a movie tonight.(今夜映画を見に行ってもいいかもね。)」のように、何かを控え目に提案する役割として使われることもあります。
(今日は祝日だからあのレストランはしまってるかも。)
・What should we eat tonight? We could try that new Italian restaurant that just opened up by our house.
(今夜何食べようか?うちの近くに最近オープンしたイタリアンレストランに行ってみてもいいかもね。)
・Your laptop is broken? I could try and fix it.
(パソコン壊れたの?直してみてあげようか?)
4)Could have + 過去分詞
最後は「Could have + 過去分詞」の形式。この形式を使う場合、基本的に3つの用法があります。まず1つ目は、(過去に)何かをやろうと思えばできたけどやらなかった、または条件が揃っていなくてできなかったと表現をする場合で、基本的に「I could have ~ but ~」のように表現します。例えば、「大学生の時に海外留学しようと思えば出来たんだけど、しなかった」と言いたい場合、「I could have studied abroad in college but I didn’t.」 となります。基本的に、最後の「but I didn’t」は言わなくても、伝えたいニュアンスは伝わります。
もし、Butを加えるのであれば、「I could have studied abroad in college but I was too busy with school.(大学生の時に留学出来たんだけど、学校の勉強であまりにも忙しくて)」のように、しなかった理由、出来なかった理由を続けて述べるのが一般的です。
また、butをifに変えて「I could have ~ if ~」とすることで、「もし〜であれば〜ができた」というニュアンスになります。例えば、「ちゃんと勉強してたらテストに合格出来たんだけど」と言いたい場合は「I could have passed the test if I had studied for it.」と言います。
✔︎日常会話では「could have」を「could’ve」と短縮することが一般的で、これをナチュラルな感じでさらっと言うと「coulda」や「coulda」のように「ve」の音が消えて、「あー」の音になります。
(大学をでてから、すぐに仕事をしようと思えば出来たんだけど、1年間旅行することにしたんだよね。)
・I could’ve moved to Tokyo but I wanted to stay close to home.
(東京に引っ越すことは出来たんだけど、実家の近くにいたくてさ。)
・I could have picked you up if you had told me.
(言ってくれれば迎えに行けたのに。)
2つ目は、何かが起こる可能性はあったけど、実際には起きなかったことを表す時に使われ、日本語の「〜だったかもしれない」を表します。例えば、携帯を見ながら歩いている友達が、信号を無視して車に引かれそうになったとしましょう。そんな時は、「Watch out! You have to be more careful You could’ve died. (危ない!気をつけないと。死んでいたかもしれないよ。)と言うことができます。
(そんなことしたなんて信じられない。クビになってたかもしれないよ。)
・Luckily, no one was hurt in the accident. It could’ve been lot worse.
(幸いなことに、その事故で誰も怪我をしませんでした。不幸中の幸いです。)
・Why did you do that? You could’ve hurt yourself.
(なんでそんなことしたの?怪我をしていたかもしれないよ。)
最後は、日本語の「〜かも」のように、(過去のことを)推測をするニュアンスとして用いるパターンです。例えば、バーベキューに参加するはずの友達のヒロが、まだ来てない状況で、誰かが「Where’s Hiro?」とあなたに聞いてきたら、下記の例文のように返答することができます。
(道に迷ったのかも。)
・He could’ve forgotten about the BBQ party today.
(今日がBBQパーティーだってことを忘れちゃったのかもね。)
・He could’ve overslept.
(寝坊したのかも。)
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