〔インドネシア〕スラバヤ準高速鉄道は日本を優先=運輸相

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インドネシアのブディ運輸相は、首都ジャカルタと東ジャワ州スラバヤ間の鉄道を準高速化する事業について「まずは日本にチャンスを与えたい」と述べた。中国鉄建(CRCC)の代表が2日、同事業への投資に関心を示したことが明らかになったが、先に協力を約束した日本を尊重する姿勢を明確にした。1〜2週間以内に日本政府と協力覚書(MOU)を締結することを目指す。4日付インベストール・デーリーが伝えた。

ブディ運輸相は「日本政府は融資を表明してくれている。日本にチャンスを与えるのが礼儀だ。日本政府とはまだ正式な合意がないので、早急にMOUを締結したい」と話した。CRCCの陳奮健・董事長(会長)が2日、ルフト調整相(海事担当)と会談し、準高速化事業に関心を表明したのに対し、ルフト調整相は「CRCCが技術面で優れたより良い提案をするなら検討する」と答えていた。

同事業では、国際協力機構(JICA)が6月から事業化調査に着手している。日本側は、用地取得と事業化調査に2年を要すると見込んでいるが、インドネシア政府は1年で完了することを求めている。運輸省鉄道局によると、準高速化事業はジャカルタ—スラバヤ間(総延長720キロメートル)のうち、ジャカルタ—中ジャワ州スマラン間は線路を新設し、スマラン—スラバヤ間は既存の線路を改修する。全区間を平均時速160キロメートルで走行し、所要時間は約5時間半に短縮する計画だ。

情報提供:株式会社NNA

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