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Howdy Y’all !!!
文/山田由美(Text by Yumi Yamada)(テキサス州)
- 2019年10月1日
今年はムシムシとした夏だったうえに9月の残暑も厳しく、ドライホットなダラスの夏らしくありませんでした。もうすぐ10月になるというのに相変わらず毎日暑い日が続いています。州外からお見えになった方たちも、なんだか湿度があってヒューストンみたいだね~と仰っていました。
これだけ暑いとかなり気を付けてスプリンクラーシステムをセットしておかないと、家の土台となっているスラブ(粘土質の土)が乾燥してしまい、ファウンデーションが動いてしまいます。コンクリートで固められているファウンデーションなのに動いてしまうのは信じがたいのですが、土の乾燥でコンクリートが引っ張られてしまい、少しずつ動いてしまいます。
家のメインテナンスはスプリンクラーシステムとファウンデーションだけでなく、エアコンのパイプや雨どいなど外回りにも気を付けなくてはいけません。ダラスエリアでは雨どいが無い家も多く、ゲリラ降雨の様な雨が降ると屋根から大量に雨が流れてきて、家の横の土を掘り下げてしまったり、流してしまったりもします。一度土が流れてしまうとどんどん土台のファウンデーションが見えてきてしまい、表面のコンクリートが壊れたり、欠けたりしてしまいます。
雨どいがある場合でも定期的にメインテナンスが必要です。よくあるケースとしては、落ち葉が雨どいに詰まってしまい、雨水がきちんと地面に向かって流れず、雨どいから溢れて外壁のレンガを伝わって浸水してしまうケースです。レンガを固めている漆喰(Molding)は年数が経つと隙間ができてしまいます。その隙間から雨が浸み込んで、ドライウォールを通して家の中に入ってきてしまうのです。
途中壁を通ることと、外の雨水なので壁やカーペットが茶色くなり、かなり汚くなってしまいます。2階建ての場合は業者に頼む以外に掃除方法がありませんが、1階建てであれば、ブローアーを使用して空気で吹き飛ばすことができます。もちろん、専用の掃除道具も売っています。
まだまだ寒くはなりませんが、本格的に寒くなってから家のお手入れをするのは大変です。ましてや外回りのメインテナンスはお天気のいい時に行いたいものです。庭仕事は春先から夏場までと思っている方もいますが、夏場に大雨が降ったために庭の水はけが悪く、芝生周りがぐちゃぐちゃしたままになっている場合は、寒くなる前にSODを置いたほうが良いです。水はけがあまり良くなくても根気よくSODを置くと、芝と一緒に土も足されていきます。
あまりにも水はけが良くない場合は、ほかの地域よりも低めになっているので、SODを置く前に少し土を足しておくと高さも調整できます。ただし、何をしても水がたまるのであれば、フレンチドレインの設置が必要となります。
これから涼しくなる秋に向かって体を動かすことによって、実りの秋が来ておいしい物をいろいろと食べても大丈夫です。ご本人の体も家も健康にしておくと、寒い冬にも備えられます。
そうそう、ここ数年チムニーの掃除をしていない方は、掃除をお願いするのを忘れないようになさった方が良いですよ。寒くなってから暖房が効かなかったりすると、本当に大変です。今は暑いダラスですが、冬場はかなり寒くなります(今の暑さだと信じがたいですが、本当です)。
ちなみに私が冒頭で「Howdy Y’all!!!」と書いたのは、テキサン(テキサス地元民)が言う「Hello, Everybody!」もしくは「How do you do? Everybody?」のテキサス訛りです。「Y’all Come Back」と最後に言うことも多いのですが、こちらは皆さん、ぜひテキサスに帰って来てくださいねという意味です。
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