「Will」と「Going to」の違いと使い分け
- 2020年2月12日
これまで数えきれないほど質問を受けてきた「will」と「going to」の使い分け方。自然な感覚で使い分けしいてるネイティブの立場からすると、ちょっと説明しずらい部分ではあるのですが、今回の記事をきっかけに、その違い・用法について改めて頭の中を整理してみました。
「Will」の使い方
1) その瞬間で決断をする時
会話をしている最中、その場で未来の決め事をする時は“Will”を使います。例えば、会社で同僚がまだ出勤しておらず、電話をするように上司から頼まれたとしましょう。その場合「I will call him right now.(彼にすぐ電話します)」になります。同僚に連絡をすることは、その会話で決めたことになるので“Will”が使われます。その他、レストランへ行って店員に人気のピザを勧められ、その場で「それにします。」と言う場合、”I’ll take that.”と言います。
A: We are out of eggs. Can you pick some up on your way home?(卵がもうない。家に帰る途中、買ってきてくれない?)
B: Sure. I’ll swing by the grocery store and get some eggs.(分かった。スーパーに寄って卵を買いに行くね。)
〜会話例2〜
A: Can someone answer the phone?(誰か電話に出てくれますか?)
B: Yeah, I’ll get it.(私が出ます。)
〜会話例3〜
A: Would you like a small or a medium?(SサイズとMサイズどちらにしますか?)
B: I’ll take a small.(Sサイズで。)
2) 未来の出来事に確信を持つ時
未来の出来事について、確信や自信を持って発言する時にも“Will”が使われます。例えば、「あなたはいつか必ず成功します。」と言いたい場合、 “You will become successful one day.”と言います。ここでは、 “You’re going to become successful one day.(あなたはいつか成功します。)”と言うこともできますが、 “will”を使うことによって、相手が必ず成功すると信じていること、確信していることが強調されます。その他、阪神タイガーズの大ファンだったとしましょう。タイガーズは来年絶対に優勝する自信がある場合は”The Tigers will win championship next year.”と言います。
✔︎確信度をより高い場合は、“I’m positive”や“I’m sure”などが文頭に使われる。
✔︎確信度が低い場合は“Probably”や“I think”、“I hope”などを組み合わせて使います。
・Don’t worry about it. I’m positive everything will work out.(心配しないで。きっと全ては上手くいくから。)
・She’ll get into a good university. I have no doubt.(彼女は一流の大学に入るよ。間違いない。)
3) オファーをする時
誰かに「〜しますよ」とオファーをする時にも使います。例えば、日本で道に迷っている外国人にあったとしましょう。その外国人の方に「私が案内しますよ。私についてきてください。」と言いたい場合、 “I will take you there. Follow me.”とオファーをしてあげると自然です。
・I’ll help you hand out the flyers.(チラシを配るの手伝いますよ。)
・I’ll take you to the airport tomorrow. What time is your flight?(私が明日空港に連れて行ってあげるよ。何時に出発するの?)
4) 約束をする時や脅す時
“Will”は何かを約束をする時に使われ、また強い意志を表すニュアンスが含まれます。例えば、上司に来週の月曜日までにプロジェクトを終わらせると約束をする場合、 “I promise I will finish the project by next Monday.”と言います。ここでは、promise を使わずに、”I will finish the project by next Monday.”と言うこともできますが、promise を使うことによって約束することがより強調されます。その他、willは人を脅す時にも使われ、例えばいつも遅れてくる友達に、「明日、遅れてきたら置いていくからね」と言う場合、”I will leave without you if you’re late tomorrow.”と言います。
・I’ll be there no matter what. I promise I won’t be late.(何があっても絶対に行くから。遅刻しないこと約束するよ。)
・I’ll text you after I get off work. I should be done by 7 tonight.(仕事が終わったらメールするね。今夜は7時に終わる予定だから。)
「Going to」の使い方
1) 予め計画をしていて、既に予定が決まっている時
会話のなかで、既に決まっている今後の予定を相手へ伝える場合は“Going to”を使います。例えば、「Do you have any plans this weekend?」と週末の予定を聞かれた場合、実家へ帰ることがその時点で決まっていたら「I’m going to visit my parents this weekend.」になります。“Going to”は「〜をする予定」の意味合いが含まれます。
✔︎“Going to”はインフォーマルな会話でよく使われます。“Gonna”と省略することも一般的です。
✔︎「〜へ行く」と表現する場合、「Going to go to _____」と「Going to _____」どちらでもOKですが、会話では“go to”を省くことが多いです。
・I’m going to buy my dad a tie for his birthday.(父親の誕生日にネクタイを買う予定です。)
・I’m going to the movies with my buddies tonight. Do you want to come?(今夜友達と映画を見に行くけど一緒に来る?)
2) 現状に基づいて今後の出来事を予想する時
現在おかれた状況を見たり聞いたりしたことで、「これからはこうなる」と強い予感がする場合に使います。例えば、混んでいるレストランで、店員さんに席が空くまでどのくらいかかるか尋ねた時、「It’s going to be about 45 minutes.(待ち時間は45分くらいです)」と店員さんは返事をします。レストランの混み具合を把握したうえで、待ち時間を予想したことになります。その他、これからまさに何かが起ころうとするような状況でも going toが使われます。例えば、飼っている猫が吐きそうな仕草をし始めたとしましょう。そんな時に、 “Oh no! Goro is going to throw up.”と言います。
・It’s the bottom of the 8th and the Dodgers are up by 10 runs. They are going to win tonight.(8回裏でドジャースは10点差で勝っています。今夜は勝ちますね。)
・Oh my god! That dog is going to get ran over.(ああ!あの犬、車に引かれちゃう!)
「Will」と「Going to」を例文で比較
〜会話例1〜
A: I’m going to the grocery store. Do you need anything?(スーパーに行くけど何かいる?)
B: Can you get me a bottle of red wine?(赤ワインのボトルを買ってきてくれる?)
A: Sure. I’ll pick that up for you.(もちろん、買いますよ。)
✔︎Aさんはスーパーに行くことは既に決まっていたので、“going to the grocery store.”
✔︎赤ワインを買う予定はなかったが、その場で頼まれたから“I will get that for you.”
〜会話例2〜
A: I’m going to make curry for dinner tonight.(今夜はカレーを作ります。)
B: That sounds good! Maybe I’ll make curry for dinner too.(いいえ!私も今夜はカレーを作ろうかな)
✔︎Aさんはカレーを作る予定をしていたから、“Going to.”
✔︎Bさんは、Aさんと話してカレーを作ることにしたから、“Will”
〜例文比較〜
・I’m going to finish the project tonight.(今夜プロジェクトを終わらせる予定です。)
・I will finish the project tonight.(今夜プロジェクトを終わらせます。)
✔︎両方ともプロジェクトを終わらせることを意味しますが、“Will”のほうが確信度が強く「必ず終わらせる」という意志の強さを表します。
✔︎“Going to”は既に決まっていることや予定している出来事を相手に伝える時。
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