生成AI活用術
- 2024年6月3日
- 2024年6月号掲載
プロンプト
ベストプラクティス
ChatGPTなどの生成AIを使って指示を出す際に必要となるプロンプト(指示)。生成AIから期待通りの回答を得るためには、プロンプトによる的確な指示が非常に重要となってくる。ここでは、押さえておきたいプロンプトの指示方法やルールを解説する。
1. 指示とコンテキストを分ける
指示を出す際は、「#」「”」などの記号を使って指示文と詳しい指示内容のコンテキストを明確に区切るのがポイント。
<例>
以下のテキストを英語に翻訳してください。
#テキスト:{任意のテキストを入力}
2. 指示文は具体的にする
回答形式、長さ、出力形式など、できるだけ具体的な指示をプロンプトに含めるのがポイント。あいまいな指示だと誤った出力に繋がるので注意しよう。
<例>
○○社の概要を、以下の形式に沿って説明してください。
#出力:会社本拠地住所、設立年、事業内容、資本金
#回答形式:箇条書き
#文字数:500文字以内
3. ゼロショットから始める
プロンプトはゼロショット(具体例を入れない簡潔な指示)から始め、徐々に具体例を提示して(フューショット)指示を明確にしていくと良い。
<例>
[ゼロショットプロンプト]
以下の文章がポジティブかネガティブか答えてください。
#文章:友達から感謝されて嬉しかった
[フューショットプロンプト]
「#例」に従って、以下の「#文章」がポジティブかネガティブか答えてください。
#例:素晴らしい絵画を見た/ポジティブ
#例:悲しい出来事があった/ネガティブ
#例:料理がとてもおいしかった/ポジティブ
#文章:友達から感謝されて嬉しかった/
4. 数字で指示を出す
「なるべく」「かなり」「少し」などの形容詞は使わず、具体的な数字を含めて指示を出すと簡潔な回答を得ることができる。
<例>
生成AIについて、200文字以内で簡潔に説明してください。
5. してほしくないことではなく、してほしいことを指示する。
プロンプトを書く際、何をしてほしくないかではなく、何をしてほしいかを具体的に指示したほうが回答の精度が上がるとされている。
<悪い例>
生成AIについて、専門用語を使わずに簡潔に説明してください。
<良い例>
生成AIについて、小学生でも分かる言葉を使って簡潔に説明してください。
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