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日本とはあらゆる面で異なるアメリカの学校の実態を、ロサンゼルス郊外の公立校を卒業し2020年秋からUCに進学した娘ニナをもつ筆者が、保護者の視点からリポートする。
カテゴリー:アメリカの学校
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第65回 学校の環境とそこでの出会い
2017年秋、南カリフォルニア日系商工会議所の前会頭だったキティ・サンキーさんが、長年の地元コミュニティと日米交流における貢献が認められ、日本政府より受勲した。日系3世であ... -
第64回 学費の心配
ハイスクールに通う娘がいると分かると、すでに子どもを大学に進学させた知り合いに必ず言われることがある。「大学の学費はどうするの? 貯めているの? 奨学金をもらうの?」。それ... -
第63回 カウンセラーとの会話
高校には生徒の大学進学の相談に乗り、アドバイスしてくれるカウンセラーという職員がいる。ニナの高校には数人のカウンセラーが在籍しており、AからGまではミスター・Xというように... -
第62回 STEM専攻と大学合否の決め手
ニナが通う高校の講堂で、「STEMと大学進学」をテーマにした保護者向けの講演会が開催された。STEMとは最近よく耳にする言葉。サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マスマテ... -
第61回 将来の仕事
9月を迎え、ニナは高校のソフォモアになった。私がニナに期待する今年の目標は、ボランティア活動に取り組むことと、将来の希望の職業をそろそろイメージすることだ。一時期、彼女は日... -
第60回 夏休みの課題本
「アメリカの学校は2カ月半も夏休みがあって、しかも宿題がないんでしょ?」と日本から来たばかりの人に聞かれることがある。夏休みの長さに関しては、ニナの学区では6月半ばから8月... -
第59回 9歳の壁と日本語幼稚園
小学校では3年生から4年生、年齢にすると9歳くらいから急に学習内容が難しくなると言われる。俗に言う「9歳の壁」だ。言語にも同じく9歳の壁は存在していて、その年までに習得し... -
第57回 日本生まれの子どもたち
前々回、アメリカで生まれ育ったが、日本が好きで日本の学校に進学した長男ノアのことを書いた。今回は、その逆の話。日本に生まれ、親の事情でアメリカに移住した後、そのままアメリカ... -
第56回 GPAと大学
3月のある日の午後、自宅の電話が鳴った。ニナが通う高校からのいつもの録音メッセージだった。内容は校長からの「今日、1学期の成績に関するeメールを一斉送信した。その中には我が... -
第55回 日本の学生生活
2月の2週間、日本に一時帰国した。目的は長男ノアが日本で通う学校の保護者向け就職説明会に参加することだった。彼は私の実家がある市の専門学校でビジュアルアートを学んでいる。... -
第54回 多人種社会
2017年1月、トランプ氏がアメリカ合衆国の大統領に就任した。彼は難民や移民の受け入れ審査を強化し、メキシコ移民を阻むために国境に壁を建設する大統領令に署名した。しかし、もともと... -
第53回 癖のある教師
教師だって人間だ。聖人君子ではないのだから、問題はある。それをアメリカで最初に実感させられたのは長男ノアが中学生の時だった。英語教師のミスター・Aは「私の母親は移民だった... -
第52回 ママ友は財産だ
先日、近くの大規模ショッピングモールに台湾料理の人気レストランが開店した。子どもたちが同じ小学校、中学、高校に通ってきたY子さんが、他のママ友と一緒に行くタイミングで私も... -
第50回 大学進学にはボランティア
ニナが高校に入学して1カ月。私は彼女に「ボランティア活動のクラブに入って」とリクエストした。リクエストと言うか命令に近い。ニナと5歳違いの兄のノアもそのクラブに入っていたが... -
第49回 兄と妹のレジストレーション
8月22日、ニナが秋から通うハイスクールのレジストレーションが終了した。レジストレーションはまず、自宅でのオンライン手続きから始まる。必要な情報を入力して最後の画面だけを... -
第48回 それぞれの進路
9月、ニナは市内で唯一の公立高校レドンドユニオン・ハイスクールに進学する。アメリカでは高校までが義務教育なので、私立に行ったり、市外に越境したりしない限り、小学校から高校ま... -
第47回 卒業までのカウントダウン
ニナは6月15日に無事に中学校を卒業した。卒業までは各種の行事が目白押し。5月23日は卒業式に先駆けた表彰式が放課後、中庭で開催された。表彰の対象となるのは皆勤賞、GPA... -
第46回 保健の授業の目的
もうすぐ中学も卒業という時期の8年生の5月、ニナはヘルスの授業を受講し始めた。ヘルスは日本語で言う保健。体育の教師が教えるのだろうと思ったが、ニナに聞くとサイエンス(理科...