シリーズアメリカ再発見⑯
ハリウッドサイン90歳

文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)

その他の鑑賞&展望スポット

Lake Hollywood Park

ドッグ・フレンドリーな公園から眺めるサインPhoto © Mirei Sato

ドッグ・フレンドリーな公園から眺めるサイン
Photo © Mirei Sato

3160 Canyon Drive,
Los Angeles, CA 90027
www.laparks.org/dos/parks/facility/lakehollywoodpk.htm
マウント・リーのふもとにある貯水池「レイク・ハリウッド」周辺にも、サインがきれいに見える場所が幾つかある。
レイク・ハリウッド・ドライブからグリフィス・パークへ向かって走り、突き当たったところのトレイルの入り口で、写真撮影。右に曲がって坂を上がると、左側にドッグパークがある。ここからはサインがほぼ正面。ベンツやスポーツカーで犬の散歩に来る人が多い。

Hollywood Bowl Overlook

www.lamountains.com/parks.asp?parkid=39

Photo © Mirei Sato

Photo © Mirei Sato

ハリウッドの観光名所「ウォーク・オブ・フェーム」から、ハイランド・アベニューを北へ上がる。フリーウエー101号が右手に並走する。マルホランド・ドライブを左へ、Uターンするように急角度で曲がる。カーブに沿って上がっていく道で、ところどころでハリウッドサインが見えるが、危険なのでよそ見をせず進む。しばらく行くと、「James C. Daniel Overlook」(通称ハリウッド・ボウル・オーバールック)があり、車が停められる。
ハリウッドサインの歴史についての掲示板を見ながら、サインを眺める。左下には野外音楽堂ハリウッド・ボウルが見下ろせる。コンサートシーズン中は、運がよければリハーサル演奏を無料で聴けてしまうことも。

Hollywood & Highland Center

サインが美しく見えるように考えて設計されたセンターPhoto © Mirei Sato

サインが美しく見えるように考えて設計されたセンター
Photo © Mirei Sato

6801 Hollywood Boulevard,
Hollywood, CA 90028
323-817-0200
www.HollywoodAndHighland.com
アカデミー賞授賞式が行われる「ドルビー・シアター」、スターの手形がある「チャイニーズ・シアター」、屋外型ショッピングモール、レストラン、ホテルなどが入る複合施設で観光名所。メトロ地下鉄の駅とつながっているので、観光客には便利。
ショッピングモールに入る正面の階段、コートヤードを抜けた一番奥にある通路など、ハリウッドサインがきれいに見えるように考え抜いて設計された建物。望遠鏡も備えてある。
1階奥のレストラン「California Pizza Kitchen」のテラス席なら、サインを見ながら食事ができる。
ハリウッド・ブルバード沿いでは、道路に埋め込んだスターの名前の星を探そうと、誰もが下ばかり向いているが、道路反対のエルキャピタン・シアター側に渡って、センター正面にカメラを向けると、ユニークなアングルでハリウッドサインが撮影できる。

StarLine Tours

ダブルデッカーのツアーバスPhoto © Mirei Sato

ダブルデッカーのツアーバス
Photo © Mirei Sato

855-4LAHOPON 
323-580-6155
www.StarLineTours.com
www.CitySightseeingLA.com
ロサンゼルスで最も古くて規模が大きい「スターライン」が催行するツアーで、ラクしてサイン鑑賞を。ほかの観光名所も回れて便利。主なツアーの発着所とチケットオフィスは、ハリウッド&ハイランド・センター内のチャイニーズ・シアター入り口にある。
ダブルデッカーで乗り降り自由な「CitySightseeing Hop-on Hop-off」で、レッドルート(ハリウッドとビバリーヒルズを回るルート)に乗り、14番(終点の一つ手前)で降りて、東へ2ブロック歩くとサインがきれいに撮影できる。ハリウッド・ブルバードと、ゴーワー・ストリートの交差点だ。日本語の音声ガイドあり。24時間乗り降り自由で、一般44ドル、3~11歳25ドル、家族(大人2人と、子供3人まで)125ドル。
有名人の豪邸をめぐる「Movie Stars’ Homes Tour」は、マルホランド・ドライブ沿いのハリウッド・ボウル・オーバールックに停まる。屋根がないオープンカーで、ドライバーが英語で案内。サインを見た後は、ケイティー・ペリー、クエンティン・タランティーノ、シャーリーズ・セロン、亡きマイケル・ジャクソンの家などを回る。大人47ドル、子供37ドル。

バスのルートから眺めるサインPhoto © Mirei Sato

バスのルートから眺めるサイン
Photo © Mirei Sato

注意!

 ハリウッドサインを撮るために路上駐車しなければならないときは、周囲や住民の迷惑にならないいよう注意を。サインの鑑賞ポイントの幾つかは住宅街にある。あちこちに「ここからはハリウッドサインへは行かれません」「立ち入り禁止」といった看板が立っている。
 サンセット・ランチとホーリーリッジ・トレイルの入り口には、15台ほど停められるスペースがある。
ハイキング途中で「近道があるのでは」と期待してトレイルをはずれると、知らずに個人の敷地に入ってしまうこともあるので気をつけよう。
 マウント・リーの頂上では、マナーの悪い侵入者の落書きや傷からサインを守るため、フェンスが張りめぐらされた。斜面は滑りやすくて危険だ。侵入は禁止されている。常時カメラで監視していて「破ると罰金」と書いてある。それでも侵入する人は絶えない。せっかく頂上まで来たからサインを触って写真を撮りたい気持ちは分かるが、マナーが悪いと、今後はさらにアクセスが制限されてしまうかもしれない。
 ハリウッドサインは、夜間のライトアップはしていない。日が暮れる前に鑑賞しよう。
 サインの鑑賞スポットはロサンゼルス観光局のウェブサイトでも調べられる。
www.discoverlosangeles.com

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佐藤美玲 (Mirei Sato)

佐藤美玲 (Mirei Sato)

ライタープロフィール

東京生まれ。子供の時に見たTVドラマ「Roots」に感化され、アメリカの黒人問題に対する興味を深める。日本女子大英文学科アメリカ研究卒業。朝日新聞記者を経て、1999年、大学院留学のため渡米。UCLAアメリカ黒人研究学部卒業・修士号。UMass-Amherst、UC-Berkeleyのアメリカ黒人研究学部・博士課程に在籍。黒人史と文化、メディアと人種の問題を研究。2007年からU.S. FrontLine誌編集記者。大統領選を含め、アメリカを深く広く取材する。

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