アメリカ癌協会の調べによりますと、米国では男性2人に1人、女性3人に1人が癌にかかると言われ、毎年100万人以上がガンにかかっています。近年の医療技術の発展に伴い生存率が高くなっていますが、医療費やその他の費用は大きな負担となっています。医療保険に加入していれば癌の治療費はカバーされますが、保険でカバーされない自己負担も大きくかかってきます。そういった自己負担を軽減するために加入するのが癌保険です。
癌治療は長期に及ぶことが多く、医療保険を持っていても、Deductible(免責額)や、Copayment(自己負担額)があり、多額の出費が発生します。さらに、仕事ができない場合には治療期間中の収入も途絶えます。付き添い人も仕事が十分にできないとさらに経済的困難な状況を招きます。また、癌治療では、患者当人の医療費のみでなく、付き添い人にも高額な出費が発生します。癌保険に加入する大きな利点は、こうした入院中の付き添い人の宿泊費、旅費、食費、電話代、家政婦費などを軽減する目的にも使えます。
癌保険にもプランが多数ありますが、一例を紹介します。
癌と診断を受けた時点で5,000ドル、入院1日につき300ドル、キモセラピー1日につき300ドル、試験治療1日につき300ドル、骨髄移殖1万ドルなどがあり、これらのベネフィットは、医療保険でのカバーの有無に関係なく支払われます。その他、整形手術や麻酔、輸血、自宅治療、ホスピスなどの費用もカバーされます。
さらに、早期発見のための癌検診の費用や、婦人科検診の費用も支給されます。癌治療の過程で、1人の医師の判断のみでなく、複数の医師の意見を聞いた上で手術を受けるかどうかを決めたいという方も多くいます。そういった場合のセカンドオピニオンを仰ぐ場合の診断費用もカバーしてくれます。
ここまでいたせりつくせりしてくれる癌保険ですが、保険料の方は至ってリーズナブルなのも、多くの人が加入している理由の一つです。癌保険に加入することは、自分自身のためでもあり、また大切な家族の経済的または精神的な負担を大きく軽減する上でも大きな役割を果たします。会社のベネフィットとしてグループでも加入できますし、個人でも加入できます。是非検討してみてください。
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