リチャード・ギア、億万長者役ならお任せ?!「The Benefactor」(1月15日から劇場&VOD公開)

文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)

 

© Samuel Goldwyn Films

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 交通事故で唯一の友人を亡くし、同乗していた自身も大ケガを負った大金持ちのフラニーが、友人夫婦の忘れ形見オリヴィアと再会する。事故直後から音信不通だった彼女から結婚と妊娠を知らされたフラニーは、オリヴィアの夫ルークの就職先を世話し、オリヴィアが育った家を買い戻して結婚祝いとしてプレゼントする。人前では明るく、やや大げさに振る舞うフラニーは、実は孤独を抱え、心の痛手を薬でごまかしていた。そんな彼を理解できず、オリヴィアとルークはフラニーから離れていこうとするが……。

 フラニーに扮するのは、「ダンディー」「大金持ち」というキャラなら得意のリチャード・ギア。しかし、本作で彼は突拍子もないハイな振る舞いの演技を見せ、これまでのイメージを払拭する。近作でホームレス役にも挑戦しただけに、俳優として新境地を模索しているようだ。

 本作で残念だったのは、薬物依存の恐ろしさと、本人が決心しなければ治療が困難な点を描写しながら、脚本と演出があまり掘り下げていなかったこと。全体を通して、何が言いたいのかぼやけた作品だった。

 そんな中、キャラクター描写と存在が曖昧なルークをテオ・ジェームズが好演。フラニーへの微妙な距離感を見事に表現していた。

 筆者が初めて取材した時には、まだ10歳にもなっていなかったダコタ・ファニングも今年で22歳。本作で人妻、妊婦のオリヴィア役で登場したのにはショックを受けた。月日が経つのは早い……。

© Samuel Goldwyn Films

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はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

ライタープロフィール

島根県松江市出身。映画ジャーナリスト・神主。NHKなどのアナウンサーを経て、映画・TV記者に。取材したセレブはのべ5000人以上。スターのインタビューや写真を全世界の媒体に配信する通信社Hollywood News Wire Inc. を経営 (一部をWhatsUpHollywood.comに掲載。動画インタビューはUTBでも放送中!!)。ハリウッドと日本の架け橋としてHollywood-PRを立ち上げ、PR・マーケティング、コンサルタントとしても活動中。
実家が神社(出世稲荷神社)なので神主の資格を持つ。島根県ふるさと親善大使「遣島使」。著書:TV『24』公式解説本『メイキング・オブ 24-TWENTY FOUR-』(竹書房)

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