「Busy(忙しい)」の表現に飽きた方へ

忙しいことを「I’m busy」のように「Busy」を使って表現することを知らない人はいないかと思います。しかし、毎回「Busy」を使って同じ言い回しをしている自分に嫌気がさしたことはありませんか?「忙しい」は誰でも頻繁に口にする言葉なだけに、ぜひ表現のバリエーションを増やしておきましょう。


1) Have a lot to do
→「やるべきことがたくさんある」

このフレーズは、仕事からプライベートまでやるべき用事が沢山ある場合によく使います。「I am busy(忙しいです)」と同じ意味合いですが、よりカジュアルな響きがあります。

✔︎“Have”を“Have got”に置き換えてもOK。
✔︎やるべき内容を具体的に述べる場合は、「I have a lot of _____ to do(〜が山ほどある)」と表す。例えば「やらないといけない仕事が山ほどある」は「I have a lot of work to do.」、「やらないといけない宿題がいっぱいある」は「I have a lot of homework to do.」

・I have a lot to do today.(今日はやることが沢山あります。)
・I’ve got a lot of things to do this morning. I have to take my son to baseball practice, go to the bank and go grocery shopping.(今朝はやらないといけないことが沢山あります。息子を野球の練習に連れて行から、銀行へ行って、それからスーパーにも行かないといけません。)
・I have a lot of catching up to do this weekend. I’m behind in my homework.(今週末はやらなあかんことがいっぱいやわ。宿題がたまってんねんな・・・)

2) Hectic
→「慌しい忙しさ」

“Hectic”は気が遠くなる程の忙しさを表現する際によく用いられ、“very busy”と同じ意味合いになります。しかし、「I am very busy.(非常に忙しい)」の代わりに、「I am hectic.」と言うと「私は慌ただしい人」を意味してしまうので注意しましょう。この場合は「I’m having a hectic day」となります。

✔︎「今日は非常に忙しかった」は「I had a hectic day」または「It was a hectic day」と表す。

・I had a hectic day today. I had to deal with customer complaints all day.(今日は慌しい1日だったよ。1日中、顧客の苦情の対応をしなきゃいけなかったからね。)
・It’s been a hectic month. I haven’t been this stressed out in a while.(めっちゃ忙しい1ヶ月やったわ。こんなにストレスを感じたのは久しぶりや。)
・I have a hectic schedule for the next few days. Can we meet for lunch next week?(この先数日間は予定がぎっしりだから、ランチは来週でもいい?)

3) Swamped
→「忙殺されている」

“Swamp”は本来は「水没する」を意味する単語ですが、仕事など、あまりもの忙しさに圧倒されている意味としても用いられます。また、注文や問い合わせなどに殺到されたり、沢山の人や物が一度にどっと押し寄せるなどの意味合いもあります。

✔︎“Be swamped”の形式(受動態)で使うのが一般的。
✔︎「〜が殺到している」は「Be swamped with _____」。
✔︎日常会話では“Swamped”の代わりに“Slammed”も使われる。

・I’m swamped with work right now. I’ll call you back later.(今、仕事に追われてるから後で電話するね。)
・It was a hectic week at work. We were swamped with orders.(注文が殺到して、ほんま慌ただしい一週間やったで。)
・I was swamped with emails when I got back from my trip.(旅行から帰ってきたら、メールが山のように溜まってました。)

4) Tied up
→「(忙しくて)手が離せない・〜に拘束されている」

“Tie up”は元々、紐などで縛り付けられていることを意味することから、あまりもの忙しさに手が離せない状態を示す場合にも用いられます。紐で縛られて身動きが取れない状態を想像すると分かりやすいでしょう。忙しくて電話に出られなかったり、友達やお客に会えなかったりなど「〜に拘束されている」の意味を成します。

✔︎「〜で手が離せない」は「Be tied up with _____」

・I’d love to go to lunch with you guys but I’m tied up right now.(みんなとランチに行きたいのですが、今は忙しくて手が離せません。)
・She’s tied up in a meeting at the moment. May I ask what this call is about?(彼女は只今ミーティング中のため手が離せませせん。どのようなご用件でしょうか?)
・He’s tied up with a client until noon.(彼はクライアント対応のため、お昼まで手が空きません。)

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Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

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