目指せ美腸!
日々取り入れたいヘルシーフード
腸活のメカニズムと美腸の重要性は分かった。次は、美腸を手に入れるために必要な食品について、その魅力や機能を各食品メーカーに聞いてみよう。
プレバイオティクス食品
「痩せる食材」として日本で大ブーム
もち麦
数年前から日本で来ているもち麦ブーム。現在も健康系の番組でスーパーフードとして取り上げられ、その勢いは衰えることを知らない。
もち麦は大麦の一種で、日本では麦ごはんとして親しまれている。大麦にも米同様にうるち性ともち性があり、もち麦はもち性。米に混ぜて一緒に炊くと、もちもち、プチプチとした食感が特徴的だ。もち麦の存在価値が見直されるようになったのは、圧倒的な食物繊維の多さ。その量は白米の約17倍、玄米と比べても4倍多いといわれている。
水溶性と不溶性の両方の食物繊維をバランスよく備えているのも特徴で、特に水溶性食物繊維であるβ-グルカンは、もち麦の健康パワーの主役だ。β-グルカンは善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える手助けをする。その結果、血糖値の上昇抑制やコレステロール値の正常化を補助してくれる。アメリカではβ-グルカンを1日3g摂取することで、心臓血管が詰まるリスクが減るともいわれている。
また不溶性食物繊維により、排便促進なども期待できる。そのほか、白米と比べてもち麦にはプロテインが多く含まれており、炭水化物は少ない。このようなさまざまな特徴を持つため、便秘解消やダイエット、体質改善などが期待できるのだという。
Hakubaku USA, Inc.は、アメリカで3年ほど前から「もち麦ごはん」の販売を開始した。日本では8年ほど前から同商品を販売しており、現在は大麦市場でトップシェアを誇る。「白米はもちろんおいしいですが、栄養価の面でいうと特別高いとは言えません。日本の成人女性は平均して食物繊維の摂取が1日あたり3.2g不足しているとのデータがありますが、もち麦を白米に混ぜて茶碗1〜2杯食べることで、その不足分を補うことができます」と話すのは、同社の津田穣さん。
米に混ぜて炊く際は、白米の2〜3割配合が適量なのだそう。「食感や匂いに慣れない人は、1割配合から始めてみましょう。オイルを少し入れて炊くと、匂いを抑えられます。また、スープに入れたり穀物サラダにしたり、チャーハンやピラフ、リゾットなどに使えば食感や匂いも気になりませんよ」。
津田さんによると、おすすめは朝食に食べること。「大麦は腸の中でゆっくりと消化されます。セカンドミール効果といって、朝食べることで昼食の血糖値上昇も抑えられる可能性があり、1日の食生活がコントロールできるんです」。満腹感も持続するので、1日のエネルギー摂取量も抑制できそうだ。
同社では「十六穀ごはん」も販売している。ビタミン、ミネラル、食物繊維などが含まれており、白米だけで食べるよりも栄養をバランス良く摂取できる。ごはん1杯で60gの野菜サラダ1食分と同じ栄養が摂取できるので、栄養が足りないと思う日に食べると良いのだそうだ。
http://hakubaku-usa.com
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