就職&転職ガイド
- 2021年10月4日
- 2021年10月号掲載
内定通知後、
オファー受諾から入社まで
オファーを受けた後、勤務開始までの流れも大切なプロセスなのでポイントを押さえておこう。
1.書面でオファーを受け取る
雇用主は迅速な人材確保を目的とし、まずはオファーを出したい旨を電話で伝えることが多い。しかし、のちのトラブルを防ぐため、必ず書面で公式なオファーレターをもらおう。
以下はオファーレターで通常提示される情報。欠けている情報がある場合はこのタイミングですべてクリアにしよう。聞きにくいこともあるかもしれないが、雇用条件を明確にすることは雇用主の義務なので引け目に感じる必要はない。
・Job Title
・Base Salary
・Work Location
・Full-Time or Part-Time
・Exempt or Non Exempt
・Work Schedule
・Start Date
・Hiring Conditions
・Offer Due Date
含まれていることが多い内容
・Pay Frequency
・Reporting Structure
オファーレター内もしくは別紙で提示される内容
・Responsibilities & Duties
・Benefit Info & Eligibility
2.必要に応じて交渉する
アメリカでは雇用主と従業員は対等の関係だ。条件面に関してもはっきりと自分の希望を伝えよう。希望が通るとカウンターオファーが提示される。
・現職の引き継ぎによる勤務開始日の調整
・選考中である他社の結果待ちによる回答期限の後ろ倒し
・給与の再考
注意点
必ず根拠を持って交渉すること。特に給与に関してはむやみに交渉することで評価を下げ、最悪の場合オファーが取り消される可能性もある。交渉=前向きに受諾を検討している意思表示だ。交渉が通った場合、よほどのことがなければ受諾の運びとなることを念頭に置き、誠実に対応しよう。
3.期日までに回答する
オファー内容もしくはカウンターオファー内容が出揃い、受諾を決めた場合は、期日までに署名して指定の担当者に返送する。回答期日はオファー提示日から1週間ほど設けられているのが一般的。
4.最後の選考プロセスを確認する
オファーを受諾して完了ではない。通常はバックグラウンドチェックやリファレンスチェックなどを経て、初めて公式なオファーとなる。
経歴やクレジットヒストリー、犯罪歴、ドライビングレコード、SNSなどを調査し、内定者の身元に詐称や問題がないかを合法的に確認するもの。ほかの従業員をセクシャルハラスメントなどの危険から守り、会社の損失や名誉を傷つける行為を事前に防ぐために採用過程では欠かせない。
リファレンスチェック
レジュメや面接では見えない角度から職務のマッチ度を測るための、内定者の身元照会。内定者の前職や現職の上司または同僚と採用担当者が直接話すのが一般的。ポジションや人物像、スキル、退職理由などを確認する。
5.入社日の情報を確認する
以上が完了したら、あとは入社の準備を整えるだけ。入社日の出社時間、待ち合わせ場所、持ち物、緊急連絡先を確認しておこう。入社に関わる処理やオリエンテーションはオファー受諾確定日から入社日までの間に実施されるケースもあれば、初日以降に実施されるケースもある。
<情報提供>
STS Career
ロサンゼルスを拠点とし、アメリカ全土を対象にHR・人材ソリューションを提供。企業には人材発掘・採用戦略策定をサポートするビジネスパートナーに、求職者には夢の実現を支えるカウンセラーになることを目指す。
stscareer.com
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
海外教育Navi 第85回
〜海外から海外への横移動にともなう子育ての留意点〜〈前編〉
アメリカのカーシェアリング比較
Turo(ツゥーロ)、getaround(ゲットアラウンド)、Hyrecar(ハイヤーカー)