美酒と器
- 2022年12月6日
- 2022年12月号掲載
冬におすすめの飲み方

寒い冬はお酒を飲んで心も体も温まりたい! この季節だからこそ試してほしいお酒の飲み方を紹介する。
冬はやっぱり燗酒

寒い冬に飲みたくなるのは、やっぱり燗酒。燗酒にすると日本酒は香りが膨らみ、角が取れてまろやかに、そしてコクが強くなる。一般的には本醸造酒や純米酒が燗酒に合っており、香りが豊かな吟醸酒や大吟醸酒は温めると香りが強まりすぎて魅力が感じにくくなってしまう可能性がある。
燗酒といえば日本酒と考える人が多いが、実は焼酎も日本酒と同じように燗酒にして楽しむことができるお酒だ。
燗酒は温度によって6種類のタイプに分けられ、それぞれ味わいやコクが異なるので、自分好みの温度を見つけると良いだろう。
お燗の種類 | 温度 | 徳利の温度の目安 | 香り・味わい |
日向燗 | 30℃ | 温度の高さを感じない程度 | ほんのり香りが引き立つ |
人肌燗 | 35℃ | 触ると温かく感じる | 味に膨らみがあり、お米や麹の香りがする |
ぬる燗 | 40℃ | 熱くはない程度 | 香りがよく出る |
上燗 | 45℃ | 注いだ時に湯気が出る | 引き締まった香りを感じる |
熱燗 | 50℃ | 徳利から湯気が生じ、触ると熱く感じる | キレが良く辛口で、シャープな香り |
飛びきり燗 | 55℃ | 徳利を持つと熱いくらい | シャープな香りでより辛口になる |
お燗のつけ方講座
①酒を徳利の9分目まで入れ、注ぎ口にラップをする。
②徳利が半分浸かるくらいの水を鍋に入れ、沸騰させる。
③沸騰したら火を止め、徳利を鍋に浸す。
④酒が徳利の口まで上がってきたら持ち上げる。
⑤中指を徳利の底に当ててみて、やや熱いと感じたら上燗の出来上がり。
おすすめの割り方
冬だからこそやりたいお酒の割り方を紹介。気分や料理に合わせてお酒をアレンジしよう。
焼酎
具材の旨みが溶け出た鍋の出汁で焼酎を割る飲み方。割合は焼酎1:だし2〜3。醤油、塩、味噌、キムチベースなど、どんな鍋でも焼酎に合う。おすすめは芋焼酎。

体が芯からポカポカ温まるはちみつ柚子割は、女性におすすめの飲み方。焼酎1:熱湯1にはちみつとおろし生姜を大さじ1ずつ混ぜて温める。最後に柚子を一切れ絞ったら出来上がり。

赤羽のおでん屋発祥の、おでんの出汁で割る飲み方。旨みがしっかりある純米酒を40〜50℃に温め、日本酒1:おでんの出汁3で割る。最後に七味唐辛子を少々かけても良い。

チョコレートにはブランデーなどのお酒が使われることもあるため、実は日本酒との相性も良い。コップにチョコレートと牛乳を入れて温めホットチョコレートを作り、あとは日本酒をお好みの量加えるだけ。

温めることでマイルドな口当たりになったビールに、スパイスなどを加えて楽しむホットビール。耐熱グラスやマグカップにビールを注ぎ、500wで1分ほど(100mlあたりを目安)電子レンジで温めると50〜60℃の適温となる。シナモンやはちみつ、砂糖などを加えて甘さを楽しむのもおすすめ。 ホットビールに向いているのは、味や香りが濃く甘さの強いホワイトビール、フルーツビール、スタウトの3種類。温めることで甘さと香りがさらに引き立つ。
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