樋口ちづ子 (Chizuko Higuchi)

樋口ちづ子 (Chizuko Higuchi)

カリフォルニア州オレンジ郡在住。気がつけばアメリカに暮らしてもう43年。1976年に渡米し、アラバマを皮切りに全米各地を仕事で回る。ラスベガスで結婚、一女の母に。カリフォルニアで美術を学び、あさひ学園教師やビジュアルアーツ教師を経て、1999年から不動産業に従事。山口県萩市出身。早稲田大学卒。

樋口ちづ子 (Chizuko Higuchi)の記事一覧

    フィレンツェの日々

    フィレンツェの遠景 誰にでもささやかな夢がある。イタリアで長い休暇を取ってみたかった娘家族は、ローマに2週間、ミラノに2週間、そしてフィレンツェに4週間滞在する夢を実行に移...

    人ごみの中にそを聴きにゆく

    フロリダ、パームビーチで 石川啄木の短歌は胸に沁みる。「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」。啄木は東京に出てきたものの、生活苦から望郷の思い止みがたく...

    バトンを持って走る

    フラワードレス 昨年から今年初めにかけて、我々世代のオピニオンリーダーや、アイドル的存在だった有名人が数多く亡くなった。文学では瀬戸内寂聴、大江健三郎、音楽では坂本龍一、フ...

    ギルティープレジャー

    ニューヨークの古い教会 根を詰めて仕事をし、極度に集中した緊張の日々が続くと、息が詰まって爆発寸前になる。ストレスが溜まってもうもたない。そういう時は、迷わず息抜きだ。 ...

    愛するアメリカ

    サンフランシスコの町並み 一年中温暖なカリフォルニアだが、冬は雨が降る。以前は1年間でたった3〜4日のパラパラ雨だけだったのに、地球温暖化の影響を受けてか、最近は以前からは...

    日常の些事

    冬の落ち葉 年齢を重ねると、だんだんと感動が薄くなるとはよくいわれる。ほとんどのことは過去に経験済みだから、感動も二番煎じになるのは致し方ない。何といっても初体験の感動ほど...

    森英恵の反骨精神

    裏庭の蝶 ファッションが好きな女性はたくさんいるだろう。私もその一人だ。休日の気晴らしは以前は本屋のはしごだったが、今は洋服店を見て回るのが楽しい。ファッションは世情を知る...

    遊び上手

    独断と偏見だが、アメリカ人の良いところは遊び上手なことではないだろうか。日本人の若い方々は私の世代とは違うだろうが、我々の世代は、人は働くために生まれてきたと思っていた。...

    住めば都

    ジャカランダの道 太陽が暖かい。春から夏にかけ、輝く青空と真綿のような太陽の暖かさは格別だ。春先は天候が荒れる。近年は地球温暖化ゆえに、各地で異常気象が報告される。ここ加州...

    家を遺す

    家の売買に関わる仕事を長年している。人それぞれ異なった理由でこの職業を選択するのだろうが、私の場合は建築物が好きというのが第一の理由だった。家の大小に関わらず、ここをこうし...

    旅に出ようよ

    今年こそは旅に出よう。本当は1年9カ月前に実行するはずだった。綿密に計画を立て、飛行機、ホテル、ツアーの予約をし、支払いすべてを完了していた。それなのにコロナが勃発し、すべ...

    第83回 天国はどこにあるの?

    私は長い間、天国を探して生きてきたような気がする。ほとんど前進していないのろまさだが、一応、目標に向かって人並みに歩いてきたつもりだ。誠実に、倦まず弛まず続ければ、いつかは...

    第82回 アンソニー・ボーデイン

    25年前にLA 郊外のPalm Springsに2年ほど住んでいた。Coachella Valleyの広大で美しい砂漠の中の小さな町である。絢爛豪華な星空が見えるように、現...

    第81回 街に出ようよ

    1年半のコロナ禍を経て、ようやく以前の人間らしい生活が再開した。この時を待ち望んでいた。屋外に繰り出す喜びに溢れた人々の姿。解放感に浸る人間の姿はどんな時でも、どんな人の上...

    産後うつ

    文章を書く時、明確なルールを自分に課している。それは家族のこと、仕事のことは一切書かないということ。ゼロ。そのほかのことを書く時は、読んで気持ちの良いもの、人の役に立つであ...

    じゃあ、またね

    私たちは皆それぞれ趣味を持っている。コロナ禍の巣ごもり生活の間に、鉢植えやベランダ菜園を始める人の数が増えたというニュースを聞いた時、園芸好きの私は仲間が増えたことが嬉しか...

    プランを立てよう

    昨年のコロナ自粛生活は、苦しい毎日だった。エッセンシャルワーカーの私は3月半ばからの3カ月は完全巣ごもりだったが、7月4日以降はいつもと変わらず外出し、仕事をした。当然、厳...

    手を使うこと

    コロナ自粛も9カ月も過ぎると、さすがに疲れてくる。少しずつ規制も緩和され始めたが、根本的な解決に至るには、まだ4カ月以上を要するだろう。3月半ばから始まったパンデミックに丸...

    豊かな日々を生きる

    「Live rich life」。ピート・ハミルの言葉である。2020年8月5日、彼は85歳で亡くなった。 社会に事件が起きた時、オピニオンリーダーが出てきて事件の背...

    ターシャ・テューダーの庭

    コロナ禍の3カ月の自粛生活は、私たちそれぞれに、自分の忙しい生活を今一度振り返る良い機会となった。私は何を求めてこんな忙しい毎日に明け暮れているのだろうかと。 最初の...
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    かなり重いテーマになってしまうのだけれど、最近、若い世代の自殺について考えさせられることが...
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    フィレンツェの日々
    フィレンツェの遠景 誰にでもささやかな夢がある。イタリアで長い休暇を取ってみたかった娘家族は...
  3. 縦横無尽に川が流れ、湖や湿地帯、針葉樹林などの美しい自然が広がるピマチオウィン・アキ。世界複合遺産...
  4. こどもの進学の資金集め、老後の生活など、さまざまな理由で資産運用を始めたい人のために、アメ...
  5. パンデミックの終焉とともに、今年の春以降、各国間の交流が再開した。そして私は5月、日本の某学校法人...
  6. フロリダ、パームビーチで 石川啄木の短歌は胸に沁みる。「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの...
  7. イヌワシやハヤブサなど、絶滅の危機に瀕している生物も多数生息するダイナソール州立公園 アルバ...
  8. プロベート(検認手続き)とは 長くアメリカに住んでいる方にもあまりよく知られていませ...
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