カテゴリー:トラベル・趣味

  • 彼の国を憂いて 〜 築地市場

    日本に帰るたびに必ず訪れる場所がある。東京の下町で育った自分には、その場所の持つ風情や活気が、とても居心地良く感じるからだ。新しくもなく、古すぎずもしない。そこには、いい感じのリア...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第八話(最終回)

     白浜では適当なホテルを見つけることができなかったので、小平さんの知り合いのご厚意で、会社の保養所のようなところに安く泊めてもらう。食堂の広い窓の外には、夜の太平洋が広がっ...
  • アメリカ エネルギーロードを往く
    テキサス編

    ミッドランドへ 旅の出発地、テキサス州ミッドランドへ向かう。アメリカでは1920年代から石油の採掘が始まり、第二次大戦後は2度目のブームを迎え、70年代に起こったオ...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第七話

     翌日は普通列車で那智に向かう。一時間ほどあるので近くを散策。写真を撮りながら歩いていると、中上健次の生誕の地に行き当たった。JRの線路と踏切のすぐ脇で、いまはコンクリート...
  • ネパール地震の現場から〜
    心の安心を取り戻す小学校

     ネパールの山間部にある小学校。その教室には壁がなく、屋根を支える柱もか細いため、バランスを崩して今にも倒れてしまいそうだ。そんな危うい教室で生徒たちは先生の話に耳を傾...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第六話

     いったん松阪へ戻り、やや遅めの昼食を済ませたあと、JRで新宮へ向かう。この旅では、できるだけ特急には乗らない方針だが、ここも時間を節約するために特急を使う。二時間ほどで新...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第五話

     先の芭蕉の句ではないけれど、ぼくたちが訪れたときも、外宮では新旧両方の本殿にお参りすることができた。ラッキーである。右側に建つ古い本殿は、二十年の風雪に耐えてきただけあっ...
  • シリーズアメリカ再発見㊶
    ハワイ島 マウナラニの息吹

    活火山がうごめき、黒い溶岩が大地を這う。ハワイ島(ビッグ・アイランド)は、生きている。ハワイを形成する6つの島の中で、一番年齢が「若い」。まだ、たったの70万歳。島には、命が、息吹...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第四話

    ワァッ!なんだこりゃ〜。ひと ひと ひと……と、いきなり冷静さを欠いているが、これは折口信夫の『死者の書』ではない、参道を埋める人の多さを描写しているのである。いったいどこから湧い...
  • シリーズアメリカ再発見㊵
    ウィスコンシン
    チェリー漬けの日々

    東にレイク・ミシガン、西にグリーンベイ。湖と湾に囲まれた半島に、赤くて甘酸っぱいタルトチェリーが実をつける。名物料理「フィッシュ・ボイル」の、燃えさかる炎。夕暮れの湖面に向かって小...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第三話

     そもそもの発端は、中国の歴史書『三国志』にある。「魏書」第三十巻、一般には「魏志倭人伝」と呼ばれている部分である。曰く、卑弥呼は邪馬台国に居住し、「鬼道」(道教のことか?)で人々...
  • バリ島紀行 第6回 祈りから始まる日々

     市場の中にも小さな寺院がある。ここには毎朝たくさんの女性がお祈りをしにやってくる。チャナンとお線香、お水を片手に持って、女性たちが入れ替わり立ち替わり入ってくる。一度だけ...
  • シリーズアメリカ再発見㊴
    中西部 飲み旅!
    ミルウォーキー編

    「YEEーHAW!」周りから、一斉にカウボーイのような歓声がわいた。産まれたばかりの赤ちゃんと初めて対面するような気持ちで、待つ私。ウェイトレスが、ベイビーを抱えて歩いてきた。赤ち...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第二話

     二日目はJRで天理へ向かう。この路線には「万葉まほろば線」というロマンチックな名前がついている。「まほろば」の「まほ」は、漢字で書くと「真秀」で「本当に素晴らしい」という意味。『...
  • シリーズアメリカ再発見㊳
    ニューオーリンズ
    水と食と生と死と 〜後編

     私は朝型人間ではない。けれど、旅先で、早朝の盛り場を歩くのは好きだ。道ばたに積みあがったゴミ袋、残飯にたかるカラス、疲れた顔で家路につくバーテンダーやミュージシャン……。そして、...
  • バリ島紀行 第5回 伝統舞踊とガムランの調べ

     ウブドの街では伝統舞踊や影絵が毎晩のように行われている。ケチャやバロンをはじめ、レゴン、バリスダンスなど様々な舞踊を、王宮、寺院、集会所などで見ることができる。  荘厳...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第一話

     またまたやって来ました、裏ななつ星の旅。キーワードは「裏」と「シニア」。トレンドの裏道を、シニアの気ままさでのんびり旅をしよう、というおおらかな、というか大雑把な企画である。...
  • 裏ななつ星紀行~高野山編 第七話

     「弘法大師」という名称は、いわゆる諡号である。これは朝廷から与えられる名誉称号で、空海の場合は死後八十年以上経って、後醍醐天皇から与えられている。僧にたいする諡号としては...
  • バリ島紀行 第4回 癒しの街、ウブド

     散々寄り道をして、やっとウブドの街に着いた。旅行者に人気のこの街は、さすがにいい感じのレストランやお店がたくさんある。しかし、クタのようなモールでもなければ、大型のブラン...
  • シリーズアメリカ再発見㊲
    ニューオーリンズ
    水と食と生と死と 〜前編

     私がジャズに目覚めたのは十代の半ばだった。といっても、プレーするわけではなく、聴く専門。自分の鼓動、ジャズこそオーガズムだ、と、そんなことまで言ってまわっていた気がする。ジャズが...

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  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
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